Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ラヴィット!ロック 2023

 

毎朝8時。サンボマスター「ヒューマニティ!」の

軽快なメロディに乗って始まる 

「日本でいちばん明るい朝番組 ラヴィット!」

 

安住伸一郎の「THE TIME,」に続いて

毎朝の生活習慣にどっしりと根を張っている。

そのラヴィットが、なんと代々木第一体育館を満員にし

出演者による音楽イベントを開催した。その名も

「ラヴィット ロック 2023」

 

 

youtu.be

 

 

長らくTBSの朝番組は低視聴率に喘ぎ、番組の参入と撤退を繰り返していた。

鳴り物入りで始まった、立川志らくMCの「グッとラック!」も、

一年半で撤退・・・。 そんな火中の栗を拾ったのが「ラヴィット」だった。

他局がワイドショーでしのぎを削る時間帯に、あえて「お笑い」「芸人」を

前面に出す路線を選択する。かなりの冒険であっただろう

 

予想通り出だしの視聴率は散々だった。

前番組「グッとラック!」すら下回っていると酷評された。

しかし、その面白さが時間とともに徐々に、

徐々に徐々にではあるが、話題となり始めていった・・・

 

 

 

 

ラヴィット!ロックのエンディング前。

MCの川島が一人ステージに立ち語り始めた。

「逆風からの番組スタートだったこと。」

「何をやっても全く視聴率が上がらず頭が真っ白だったこと」

「毎朝、何も考えられないまま赤坂に向かっていたこと」

「毎日、反省会でどうすれば面白くなるか?そればかり話してきたこと」

 

そして、ある時から何となく、番組の反応が感じられるようになった。

視聴者から「ようやく病院で流せる番組ができて良かったです」

(病院の待合室では、刺激の強いワイドショーは敬遠される為、

  NHK総合しか流せなかった)

という声を聞いた時、本当に嬉しかったこと  ・・・川島は語り続けた。

 

 

 


川島「昨年の4月。番組の低迷に苦しむ中、TBS赤坂の満開の桜を

   見る余裕は全くありませんでした。 しかし、皆さんの応援のお陰で、

   今、代々木第一体育館に咲いた満開の桜を見れることが出来ました

   本当にありがとう。」

 

会場一面は、ピンク色のサイリウムの灯りで埋まり、

川島の目頭は光って見えた。

 

 

 

バラエティ番組不毛の時間帯に「ラヴィット!」が根付いたこと・・・

なんだか「笑っていいとも!」のサクセスストーリーを見ているようだ。

吉本が本気でお笑い番組を作ると、時代を変えられるんだ。

恐るべし吉本興業パワー。敬服します。

 

今年の4月からは1週間分の放送をダイジェストで放送する

夜明けのラヴィット!」(土5:45~)も始まった。

これは「笑っていいとも!増刊号」と同じ手法。

Quick Japan(書籍)も「ラヴィット!」の特集号も発売した。

 

今やノリにノリまくって「水曜日のダウンタウン」とともに

TBSバラエティをけん引している「ラヴィット!

その快進撃に目が離せない・・・。