唐組第72回公演「糸女郎」をKENと観に行く。
「糸女郎」は2002年初演。2013年に再演されているが、
私は初めて見る。開演前に演出のKBさんにご挨拶。
芝居は相変わらず理解しようと脳みそをフル回転させても
その上を越えていかれる唐十郎ワールド。でもこの感覚がクセになる。
登場とともに目を惹かれるのは大鶴美仁音。その存在感は特別で
演技も観るたびに大きく成長している。「糸女郎」では、アングラ芝居の
女王の風格すら感じさせてくれた。今後が楽しみである。
元気で存在感のある女優に比べ、男優陣は客演の役者が目立った。
なぜか、紅テントとは別感覚の笑いが時折沸き起こったのは
客演俳優目当ての観客のせいだったのだろうか・・・
中堅男優、主役級男優がいないように見えるのは、私だけだろうか。
男優が上手く育たないのか?今や劇団(劇団所属)というシステム
が機能しないのか・・・根は深そうだ。
とは言え、毎回行っているが
唐さんの芝居。紅テントを味わえるのは、還暦すぎたKBさんの
頑張りのお陰である。感謝。
夜景に映える紅テント。
電球が照らすテント内の非日常空間・・・私の大好物である。