この本、表紙とオビで買ってしまった。
・日本の鉄道は世界で戦えるのか
・国際比較で見えてくる理想と現実
・「世界一」というのは思い込みに過ぎない。
欧米や途上国の高速鉄道開発の入札で日本(新幹線)は受注を逃し、
ドイツ、中国などが受注したというニュースをよく見かける。
世界一安全、正確な新幹線も安売り攻勢、援助との抱き合わせには
敵わないか・・・残念。
などと思っていたのは大間違いだった。
日本国土の特性から生まれ、独自の進化を遂げた日本の鉄道は必要
まさにガラパゴスだったのだ。
本書では、痛い程、日本の鉄道におけるイメージと現実のギャップを
突きつけられる。ほとんどが知らない事ばかり・・・
ただネガティブなだけの本ではない。冷静に人口減少期に入った日本の
総合的な交通政策から鉄道の強み存在意義を見つめ、今後のプランを語る。
今後のプランに聖域はない。
本書で驚いたことの一つは、
「磁気浮上式鉄道(リニア)」の一つトランスピッドが
既に中国上海で実用化されているということ。
時速431kmでの営業運転中・・・全く知らんかった。
上海トランスピッド