Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

安西水丸展(世田谷文学館) 

楽しみにしていた「安西水丸」(世田谷文学館)に行く。

行って思った。「あと2回は来よう!」。

 

安西水丸さんは大好きなイラストレーターだった。(2014年没)

世代的には、ガロ、ビックリハウス系から入り、職業柄では多くの

本の装丁(特に村上春樹)として常に身近な存在だった。

展示内容は、その想いを十二分に満たしてくれた。

世田谷文学館の企画展示は本当に素晴らし。

 

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イラスト、装丁、雑誌、漫画、文筆、旅、骨董・・水丸さんの守備派には広い。

今回は装丁を中心に見ることにした。(その他は次回に)

 

水丸さんが手掛けた書籍、文庫、全集、雑誌は数多ある、いやありすぎる。

会場にも多くの本が展示されていたが、特に3人の作家の本が特別扱いされていた。

もちろん嵐山光三郎村上春樹和田誠の3人だ

 

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嵐山光三郎 ~「安西水丸」が生まれるきっかけとなった。

 

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村上春樹 ~ 互いのことを「兄弟のようだ」と語る

村上春樹さんは展示の最後に

もういないとわかっていても」と追悼文を掲げている。

これがまたジーンと染み入るいい文章だった。

 

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和田誠 ~ 高校時代からの「憧れの存在」

 

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展示会場の8カ所に水丸さんが隠されていた。

いわゆる隠れキャラとして(笑)。水丸さんらしい。

 

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次回は、イラストレーションについて

その次は、について、水丸さんを感じていきたい。

最低あと二回は世田谷文学館に行かないとな。(会期は9/20まで)


これが村上春樹さんの文章。

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OMEGA meets Japan

嫌なニュースばかりの東京五輪2020。

政府のお粗末なコロナ対策、バブル崩壊な感染対策、世界中に

恥をさらしまくっている大会組織委員会・・・

怒りを通り越して呆れるのにも疲れた。

 

もう何も期待しないから無事に終わてくれることを祈るばかり。 

でも政府や大会組織委員会、そして東京都の問題は忘れないよ!

国民はそんなにバカじゃないからね。

 

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そんな不快な気分をほんの少しだけ和らげてくれたのが

オメガの「TOKYO 2020」CM。

It's Cool!   なんとカッコいい!
   

OMEGA meets Japan 

こうゆうオリンピックをイメージしてたんだよな~

 

youtu.be

マックと一緒に50年 マクドナルド

日本マクドナルド50周年のCMが、なかなか感動的だ。 

宮崎美子が50年を見事に(?)演じ分けその歳月を物語る。

BGMも当時のヒット曲「あなた」(小坂明子)をリメイクし、

孫との会話もちょっと運命的。50年か・・・

みんなマックと一緒に50年歩んできたんだな~。

ちょっとセンチメンタルになる。

 

 

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思い返せば、私もマックと一緒に50年を過ごした。

 

・最初に見たCMが印象的だった。「100%ビーフ」「マックシェイク」という

 未知との出会いに興奮した。実際に食べると今まで味わったことのない美味しさだった。

・多摩地区での一号店は立川伊勢丹の1F路面店)だった。立川の親戚に行くのが

 楽しみになった。なぜなら帰りにマックに連れてってもらえるからだ。

 初めて飲んだマックシェイク(ストロベリー)は本当に美味しかった。

・浪人時代、代々木ゼミナールの帰りに代々木店(現存する国内最古の店舗らしい)

 で友人ととりとめのない会話を繰り返した。クリスマスイブにはニッポン放送

 「ラジオ。チャリティー・ミュージックソン」がBGMに流れる中、「来年の今頃は

 何をやっているのだろう?」と不安な青春期を過ごしたのもマックだった。

 

・大学時代の一時期。マックのクルー(アルバイト)だったこともある。

 忘れもしない中野駅南口店の開店メンバーだった。芝居の練習のあったので、シフトは

 朝の開店から昼過ぎまで。7:00の開店に間に合わせる為、家を出るのが5:00前。

 シャッター空けて、電源入れて、フライヤーに火を入れ万全の体制で店を開ける。

 朝食時と昼食時の二つのヤマ場は戦場だった。常に16個の肉を焼きながら、ポテトと

 フィレオフィッシュを揚げる。そこにエッグマックマフィンのオーダーなんぞ入ったら

 地獄だった。

・マックのクルーでは結構真面目に働いた。でも半年で辞めた。続かなかった。

  当時の私を知る人間からすれば、「こんなに真面目に働けるわけないよ、あいつが」

 と思われていたので、まさにその通りだった。

 

 

・就職してからもマックに縁があった。入社早々世田谷区の用賀にある支店で3か月の

 研修があった。社会人スタートの朝食は246沿いにあったマクドナルドで、毎朝

 エッグマフィンセットを食べていた。

 ・店舗開発の部署に移った時は、マクドナルドの店舗開発部門と 一緒に仕事を

 することもあった。書店とマックのコラボ・・何店かの成功事例を作ることが出来た。

    その時一緒に仕事をしていたのが先日定年を迎えたS先輩。先日のドライブでは

 「カサノバ元社長のV字回復は本当に見事だよな」という会話も出た。  

 

・ 5年前、腰の手術で3週間入院した。退院の日の帰り道。最初に寄ったのは

  マクドナルド豊田店だった。3週間の病院食・・・無性にマックが食べたかった。

 

まだまだマックの話は尽きない。

ファストフードなんて若者の食べ物・・なんて若いうちは思っていたが

いまでもマックにはしっかりお世話になっている。近所の西八王子店でも

午前中は年配のお客さんを多く見かける、

みんなマックと共に50年を歩んできたのだ。 

 

youtu.be

 

CMだけでなく、マックの「50周年記念サイト」がよく出来ている。

あらためて50年の足跡・偉業と一緒に歩んだ50年が振りかえることが出来る。

50年の感謝とともに、まだまだお世話になりそうな予感だ。

 

www.mcdonalds.co.jp

 

立川志の輔独演会 練馬文化センター

今日は 仕事と終わりで志の輔さんの独演会に。

 練馬文化センター大ホール、キャパ1400人。

客席は間隔を空けずに満席・・いつ以来だろう。

両サイドの空席に慣れてしまったいるので、久々の満席は

正直窮屈だ(笑)。

 

志の輔師匠も久々の満席の光景に、マクラからかなりノッている。

今日はいい会になりそうだ!

 

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・開口一番「狸の札」(立川志の大) 

・「ちりとてちん」(立川志の輔

(仲入り)

・真打披露口上(志の輔、志の晴)

・「アナザーラベル」(立川志の晴)

・「ねずみ」(立川志の輔

 

一席目はなんと三回連続で「ちりとてちん」(笑)

何回聞いても笑えるのでいい。そして満席の案客の前で披露を

という志の輔師匠の親心から、仲入り後に「志の春さんの真打口上」

が行われた。「ブッシュ大統領と同じイエール大学出身」「三井物産

を辞めて入門」「ネイティブな英語を話す」という紹介に

おお-!と客席にどよめきが起こる。

今日はラッキーなことに志の春さんの演目もある! 

 

 

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志の春さんの演目は、オリジナルの新作落語アナザーラベル」。

笑いの中にちょっぴり皮肉の効いた噺は、昇太さんの新作落語

彷彿させる。ルックスも声も堂々としており、大物感が漂う。

そして志の輔さんに鍛えられた技を併せ持っている・・・

間違いなく今後が楽しみな噺家さんだ。

 

TENSHIKI

TENSHIKI

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トリは志の輔さんの「ねずみ」。

 絶品だった。志の輔さんもノッているように見える。

 久々に聴く満員の拍手は、やはり迫力が違う。

やっぱりこうでなくっちゃ。

コロナ禍が早く収まり、マスクをはずして大笑いしたいね。

 

文化通信社 創業75周年記念シンポジウム トップ会談

楽しみにしていたZoomイベントに参加する。

出版業界誌「文化通信社」の創業75周年記念シンポジウム

出版社×書店×取次トップ対談 

  これからの出版業界のあるべき形を考える」(7月13日)

 

注目はその登壇者。業界内での影響力が非常に大きな方ばかりで、

その口から何が飛ぶ出すか?。コロナ禍で多くのイベントが中止

される中、今回のシンポジウムで何を話すか、目が離せない。

 

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・第一部「これからの流通・取引制度と書店のあり方

    登壇者:松信(有隣堂社長) 、奥村(日販社長)

・第二部「出版業界の再構築に向けて必要な取組みとは

    登壇者:小野寺(河出書房新社社長・書協理事長)、近藤(トーハン社長)

 

よかったのは議論のやりとりにムダがなかったこと。

今回の登壇者間は日頃の関係性も深く、テーマも常に語られている

「永遠のテーマ?」だったので、こういうシンポジウムにありがちな、

登壇者間での、かみ合わない議論や空を切る意見のぶつかり合いは全くなく、

非常に聴きやすいhシンポジウムだった。

 

肝心の中身はというと

第一部では、そのスキームで書店の粗利が本当に30%確保できるのか?

今までのやり方とどこが違いのか?という疑問が残った。

第二部では、JPIC(出版文化産業振興財団)の機能、役割に期待・・・

と言う感じだった。総じて少し前向きになれる、いいシンポジウムだった。

 

 

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15日には同じく文化通信社のオンラインセミナー「出版ビジネスを学ぶ」を

受講する。タイトルは、

これからの時代の出版取次ー持続可能な出版流通の実現と顧客接点の創造


取次はインフラ産業なので、常に全体最適の支店から考えざる得ない。

ある意味損な役回りだ。他のステークホルダーが自社、自分に最適なスキームを

模索するだけでいいのに、取次はそうはできず文句ばかり言われる。

私の取次出身のなので同情してしまう。

 

今回の中身は時に目新しいものはなかった。

急速にシュリンクする出版マーケットでは、「持続可能な」というキーワードが

 流行りなようだ。