新潮45で2ヶ月にわたり掲載された
これは最高に面白かった。
今月号には、豪華付録としてCDもついており、
私のi-podでのヘビーローテーションになっている。
(音源はこちらを参照)
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/
対談の全編に3人の
”毒”と”センス”と”知性”が輝き散りばめられている。
特に立川談志の”毒”は切味抜群で、嫌味も下品さもない。
感じるのは”粋”というセンスの良さばかりだ。
こうなると「ビートたけし」は、”浅草の悪ガキ”でしかない。
そして「太田光」は、”借りてきた猫”同然で、
会話に口を挟むことさえ出来ない。
”毒”宴会から2つ。
・貯金箱
立川談志一門が大阪へ行き、心斎橋を飲み歩いていた時のこと、
なんかのトラブルで談志がヤクザに日本刀で切り付けられた。
頭を真一文字に切られ血が噴出した。
それを見た毒蝮三太夫が、
「おっ! 貯金箱じゃねえか。みんな百円玉入れろ、百円いれろ!」
みんな傷口に百円玉を入れようとした。
・小さんと談志 (談志は小さんの弟子)
談 「落語協会の理事長になったんだから、なんか斬新なことやりなよ。」
小 「馬鹿いってんじゃねえ。組織ってのはそんな簡単にはいかねえんだよ。」
談 「難しいこたあねえよ! 下手糞なてめえの息子を真打にしたじゃねえか。」
小 「・・・あれはなあ、みんなの推薦があったからだ。」
談 「おめえは、おべっかで”よいしょ”されてんもの、わかんなくなっちまったか。」
(談志:「それから2ヶ月、小さんは、口利いてくんなかったよ」)