Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

談志、たけし、太田

新潮45で2ヶ月にわたり掲載された

立川談志 最後の”毒”宴会 客:太田光ビートたけし

これは最高に面白かった。


今月号には、豪華付録としてCDもついており、

私のi-podでのヘビーローテーションになっている。


(音源はこちらを参照)

http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/


新潮45 2010年 09月号 [雑誌]   新潮45 2010年 09月号 [雑誌]



対談の全編に3人の

”毒”と”センス”と”知性”が輝き散りばめられている。

特に立川談志の”毒”は切味抜群で、嫌味も下品さもない。

感じるのは”粋”というセンスの良さばかりだ。


こうなると「ビートたけし」は、”浅草の悪ガキ”でしかない。

そして「太田光」は、”借りてきた猫”同然で、

会話に口を挟むことさえ出来ない。



新潮45 2010年 08月号 [雑誌]   新潮45 2010年 08月号 [雑誌]


”毒”宴会から2つ。


・貯金箱

  立川談志一門が大阪へ行き、心斎橋を飲み歩いていた時のこと、

  なんかのトラブルで談志がヤクザに日本刀で切り付けられた。

  頭を真一文字に切られ血が噴出した。

  それを見た毒蝮三太夫が、

  「おっ! 貯金箱じゃねえか。みんな百円玉入れろ、百円いれろ!」

  みんな傷口に百円玉を入れようとした。


・小さんと談志 (談志は小さんの弟子)

 談 「落語協会の理事長になったんだから、なんか斬新なことやりなよ。」

 小 「馬鹿いってんじゃねえ。組織ってのはそんな簡単にはいかねえんだよ。」

 談 「難しいこたあねえよ! 下手糞なてめえの息子を真打にしたじゃねえか。」

 小 「・・・あれはなあ、みんなの推薦があったからだ。」

 談 「おめえは、おべっかで”よいしょ”されてんもの、わかんなくなっちまったか。」

 
  (談志:「それから2ヶ月、小さんは、口利いてくんなかったよ」)