私は昨年から習い事(武術)をしている。
そこの先生(師範)が様々な事を教えてくれて、非常に勉強になる。
この前は「サンカ」の話をしていた。
私も薄い知識しかなかく、ちょっと気になったので読んでみた。
「サンカ」とは山地や里周辺部で見られた、山野河川で
天幕暮らしをながら竹細工や川魚漁を生業とした漂泊の民。
1920年代に三角寛の「山窩小説」ブームによって大衆的な認知を得た。
しかしこれは、非定住者への偏見も多く一種の猟奇小説だったようだ。
近世より、時代によってサンカ像は大きく変化してきた。
ある時は、古代の神代文字「サンカ文字」を使う一群であり、
ある時は山野を疾駆する漂泊の民であり、
ある時は警察を出し抜く犯罪者集団…。
http://www.kumanolife.com/History/kenshi1.html
その関連書の多さにも驚く。
近代以降、国民に「納税」「徴兵」「義務教育」がせられ、戸籍整備の
時代になると、漂泊の民「サンカ」は官憲にとって取締りの対象
でしかなくなり、定住を強要され、集落や都市に吸収されていった。
そして1960年代には姿を消したらしい。
この事実はどう受け止めればよいのだろうか?
様々な思いが浮かび頭の整理に困る。
しかし、ハッピーな結末ではないことだけは間違いないようだ。