原子炉時限爆弾

この本が発刊されたのは、2010年8月。

もちろん今回の大震災よりも前である。著者は広瀬隆。

本のオビには、「日本に住むすべての人に、いま一番伝えたいこと」とある。

原子炉時限爆弾

この書には、どう対処しろとは書いてない、

ただ、ありのままの事実、真実が記されている。

原発がある地域に、近い将来大地震が襲うということ。

（特に静岡県御前崎の浜岡原発）

原発の耐震性（耐震基準）におおきな疑問があること。

地震による津波、停電で、炉心制御が不可能になること。

原発内に保管されている、高レベル放射性廃棄物に

甚大な被害が想定されること。

そして大量の放射能流出と人体への被害、

一つの地方、一つの国家の壊滅・・・。

　　　放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策

どうやら、いま福島で起こっていることは、

まだまだ序章にすぎないらしい。

著者の広瀬隆が

「すべての原発、、高速増殖炉”もんじゅ”、六ヶ所核再処理施設

　の運転を即刻止めろと、求めないようにしたい。まず何よりも、

　この問題に対して第一歩を踏み出して頂きたい。」

と言っていたのは、昨年の8月。

現時点で国民の声は、”すべての運転を即刻止めろ”だ！

運転を止めても使用済MOX燃料（福島第一でも使用されていた）は

発熱量が高く、地下に埋められる温度に下がるまで

約500年間保管する必要がある。

　（※500年！　500年前といえば応仁の乱のあたり）

我々は、時限爆弾が爆発しないように、

　神に祈ることしかないのできないのだろうか・・・