福井県立図書館のサイトに「覚え違いタイトル集」がある。
問い合わせを受けた、タイトルがよくわからない、うろおぼえ。
覚え違いしやすいタイトル、著者名などがリストにされている。
どうしてもVOW的な笑いを期待してしまうが、どれも真剣に本を
探しているものなので笑いは少ない。(当たり前だ!)
これを見ると図書館の方々の努力に頭が下がります。
「本探しのAI」とかにこれ利用できないのかね~。
いくつか覚え違いをピックアップしてみた。
〇初級編
誤)「やなぎみさと」の本 ※「マイレボリューション」か!
正)柳美里(ユウ,ミリ)の本
誤)すずきみすず ※苗字ランキング2位
正)金子みすゞ(かねこ みすず) ※苗字ランキング47位
〇中級編
誤)さんまのおふだ ※本名:杉本高文
正)昔話:さんまいのおふだ
誤)村上春樹の『そば屋再襲撃』
正)『パン屋再襲撃』村上春樹/著 文藝春秋
誤)トコトコ公太郎
正)『とっとこハム太郎』河井リツ子/著 小学館
〇なんでや~編
正)バレーボール選手の高橋尚子の新しい本 ※Qちゃんはマラソン選手
誤)『シン!』高橋みゆき/著 実業之日本社
誤)田んぼの中にタガメがいる ※ヘミングウエイは嘘だろ!
正)『誰がために鐘は鳴る』ヘミングウェイ/著 新潮文庫 または
『タガメのいるたんぼ』内山りゅう/写真・文 2013 ポプラ社、
誤)大木を抱きしめて ※「みなさまこんばんミー」がなぜ?
正)『敗北を抱きしめて・上、下』ジョン・ダワー・著 岩波書店
誤)男の子の名前で「なんとかのカバン」 ※これも絶対に嘘だ!
正)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング/作 静山社
誤)菊地カラー ※語呂がいいのでこれでもいいと思う。
正)『聞く力』阿川佐和子/著 2012.1 文藝春秋
〇まあ許そう編
誤)他人書館 ※よそよそしいじゃねえか!
正)地人書館
誤)カルテの神様 ※似て大きく非なる結果に
正)『神様のカルテ』夏川草介/著 小学館
誤)下町のロボット ※無人トラクターもロボットと言えばロボット。
正)『下町ロケット』池井戸潤/著 小学館
誤)「100万回死んだねこ」 ※殺すな!
正)『100万回生きたねこ』佐野洋子/作・絵 1977.10 講談社
誤)「赤とんぼ」立川談志の話 ※このタイトルもいい。
正)『赤めだか』立川談春/著 扶桑社
誤)「おい桐島、お前部活やめるのか?」 ※上から目線。
正)『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ/著 2010 集英社
誤)「家康家を建てる」 ※建つまで待とう・・念願のマイホーム
正)『家康、江戸を建てる』門井慶喜/著 祥伝社 ※
www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
(私が書店アルバイト時代に実体験した覚え違い)
誤)河童の奈良漬け
女子高生らしきお客さんの問い合わせを受けたM主任は、
TONETS(検索端末)で「”河童”and”奈良漬け”」の膨大な
検索結果を必死にプリントアウトしていた。
その時、レジ脇の平台に「天狗のホルマリン漬け」が
山のように積まれていたのは言うまでもない。