本の雑誌8月号の特集は「落語の本で笑おう!」 。
「やはり落語は生で見聞きするものだから、
読んでも笑えるもんじゃない・・」
という私の気持ちを見透かすように、
冒頭の対談(堀井健一郎VS杉江松恋)のタイトルが
「落語と花火は生で見たい!」だった。
特集の一つ、広瀬和正さんの「落語本寄席を作ろう!」
は秀逸。これだけでもこの号を買った甲斐がある。
広瀬さんは、落語の本を「評論家が書いたもの」と
「落語家自身やその身内が書いたもの」に分類して、
前者を昼席、後者を夜席として「”落語本寄席”の出演書」に
まとめている。さすが広瀬さん、魅力的な落語本ばかりだ。
紹介本している半分は読んでいるが、まだまだ他にも魅力的な書が多い。
広瀬さんの解説で特に読みたくなったのは
・溝口雅仁「古典・新作 落語事典」(丸善出版)
・広瀬和正「この落語家を聴け!」(2010年の集英社文庫版)
・・・また積読が増えるな。
(写真は蔵書してあった”広瀬さんが紹介した本”)