Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

落語の本で笑おう!

本の雑誌8月号の特集は「落語の本で笑おう!」 。

「やはり落語は生で見聞きするものだから、

 読んでも笑えるもんじゃない・・」

という私の気持ちを見透かすように、

冒頭の対談(堀井健一郎VS杉江松恋)のタイトルが

落語と花火は生で見たい!」だった。

 

本の雑誌446号2020年8月号

本の雑誌446号2020年8月号

  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

特集の一つ、広瀬和正さんの「落語本寄席を作ろう!

は秀逸。これだけでもこの号を買った甲斐がある。

広瀬さんは、落語の本を「評論家が書いたもの」と

落語家自身やその身内が書いたものに分類して、

前者を昼席後者を夜席として「”落語本寄席”の出演書」に

まとめている。さすが広瀬さん、魅力的な落語本ばかりだ。

 

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紹介本している半分は読んでいるが、まだまだ他にも魅力的な書が多い。

広瀬さんの解説で特に読みたくなったのは

 

 ・溝口雅仁「古典・新作 落語事典」(丸善出版

 ・大友浩「花は志ん朝」(河出文庫

 ・長井好弘「新宿末広亭のネタ帳」(アスペクト

 ・川戸貞吉「現代落語家論(上・下)」(弘文出版

 ・広瀬和正「この落語家を聴け!」(2010年の集英社文庫版)

 

・・・また積読が増えるな。

(写真は蔵書してあった”広瀬さんが紹介した本”)

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