先日の「YO-EN唄会」で、前職の上司Oさんに25年ぶりに
お目にかかったとブログに書いた。その後、ギャラリービブリオの
席亭:Tさん(前職の先輩)がご自身のブログに
「Oさんからの手紙」と書いていた。
それを読んだらいろいろと思いだした。
Tさんの文章を引用すると
(Oさんは)実に厳しい上司だった、一切の妥協を許さない
畏怖される存在だった。「神は細部に宿る」が座右の銘で、
テキトーなことは決して許さなかった。
思い出した思い出した。私もよく怒られたものだ。
一方で、音楽や美術、文学への造詣が深かった。
そうだった。文学や芸術に関する仕事だと
その要求レベルは天井知らずに高く、指示も細かかった。
おかげでいつもコテンパンだった。
一度だけ褒められたことを思い出した。
「遊工房」(カルチャーキュレーション的なブックフェア)で
未来派の企画を組み、書店向け注文書に「未来主義党宣言」の
フィンリッポ・トンマーソ・マリネッティの写真をデザインした時は、
「・・・なかなかいいな」とボソッと褒められた。
後にも先にもOさんに褒められたのはその時だけだと記憶する。
なので今回「コロナが空けたら飯でも食いに行こう」と
笑顔で握手されたのが、なんとも嬉しかったのだ。
※その時に使った写真はこんな感じだった。