Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

雑誌的な発想で新書創刊(マガジンハウス)

2/19の朝日新聞書評欄にこんな記事があった。

マガジンハウスが新書レーベル「マガジンハウス新書」を

創刊した。第一弾は五木寛之松浦弥太郎の2点。

今後、奇数月下旬に2冊程度ずつ刊行するそうだ。

 

コンセプトは「雑誌的な発想でつくる新書」。

 

f:id:Makotsu:20220220165038j:plain

 

ここで思い出した昔話を一つ。

今から三十年前。新卒で取次会社に入社し間もない頃、

私は大手書店チェーン「S堂書店」さんの営業を担当だった。

そんな時に、うちのグループ(部署)とマガジンハウスさんの会食があった。

 

雑誌全盛だった当時のマガジンハウスと言えば、飛ぶ鳥を落とす勢い!

ハナコ、ターザンなど斬新な雑誌を創刊しヒットを連発し、満を持して

書籍部門を新設。ファッショナブルな書籍を刊行し始めた時だった。

 

就職活動でマガジンハウスも熱望していた私は、この機会に

少しでも爪痕を残しえやろうと、酒の勢いもあり出席していた

先方の部長さんに意見をぶつけた(=絡んだ)。

 

f:id:Makotsu:20220222210838j:plain

 

「ぜひ新書を出してくださいよ。他社のような教養新書で

 棚差しのロングテールで売るのでははなく、御社の雑誌から派生させる

 ソフィスケイトされた新書を創ってくださいよ。それを雑誌的な定期刊行物

 という形態で売りましょう。鮮度が命ですから・・・」

 

こんなことを、酔った勢いで先方の部長さんにぶつけた。

部長さんには「ふん」と鼻で笑われた。

お前みたいな若造に何がわかる!という顔をされた。

・・・だいぶ酔った(笑)。

 

2022年2月19日の書評欄を見て、30年前の出来事を思い出した。

あながち間違ってなかったじゃねえか

そんなこと思いながら、当時刊行されたばかりのマガジンハウスの

書籍ラインナップを思いだした。