最近は、猫も杓子も電子書籍の話題ばかり。
特に書籍、雑誌は「電子書籍」本が溢れかえっている。
内容は・・・、正直少し物足りない感がある。
しかし、この特集は違った。
まず記事が非常に網羅的だ。
キャリアー、コンテンツホルダー、プラットフォーム、ショップ、
そして、アマゾン、グーグル、オンデマンド印刷、書店(小城社長、加藤社長)
取次、自費電子出版、書籍の裁断・スキャン(電子書籍の自炊マニュアル)・・・他
各々の登場人物がかなり的確な意見を述べている。
これだけでも、かなり読みでがあります。
関係者は是非読んでおいたほうがいいと思います。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/08/17
- メディア: 新書
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内田樹さんは「街場のメディア論」の中で
「出版不況の原因は、”読み手に対するリスペクト”の欠如だ」と言う。
そして「本を買う人と」「本を読む人」は必ずしも一致しない。まずはこの
点をはっきり理解すべきだ。
「無償の読書体験が → 買ってでも読みたい本に結びつく」
したがって出版する側は、「買わないが読む人」をいかに増やすか!を
考えていけばいい。」との述べている。
電子書籍の時代になるとメディアはフラット化していくだろうが、
その時こそ、この基本的なこの精神が不滅であろう。
5年後の読書環境は一体どう変わって行くのだろうか・・・・・?