新書でこの圧倒的な厚さ(528ページ)。
この厚さが、この男「沢田研二」の存在を物語る。
今、読んでいるのは、19歳で沢田研二が加入したバンド
「ファニーズ」(後のザ・タイガーズ)が関西から上京し、渡辺プロに入り
GS(グループサウンズ)ブームを牽引し栄華を極めている時代。
「沢田研二史」としては、まだ飛鳥時代から奈良時代に入った頃だろうか・・
まだまだ先は長い。
GS(グループサウンズ)については、この記述が非常に腑に落ちた。
「GSのバンドはみな、ライヴでは洋楽のロックがメインでもレコードとテレビでは
歌謡曲を歌わせられることになり、この矛盾を引きずっていく。そしてこの矛盾が、
彼らの音楽的評価が低い理由となる」
私がGSブームを知らない世代だが、GSサウンドを評価する声は、
ほとんど聞いたことがなかった。(一部の評論家を除き)
※近田春夫の著書は興味深かったが。
の特集「この曲のベースを聴け 日本編」に、GSの曲が数曲
選ばれている。その1曲が「ザ・タイガース」の「君だけに愛を」。
いかにも歌謡曲テイストのアイドルバンドに見えるが、
演奏はなかなかのもの。特に飛び跳ねるようなランニングベースが
非常にカッコいい!
このカッコいいベースを弾いている、ザ・タイガースのメンバーこそ
「ドクターX〜外科医・大門未知子」の名医紹介所長 神原晶 65歳 こと
岸部一徳さんである。
GSバカにできないよ!