Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

志の輔らくご in PARCO 2024 しょの1

新春恒例の「志の輔PARCO」に行く。

毎年PARCOで笑い、長唄を聞き三本締めを行わないと

年が明けた気がしない。

 

今年のPARCOは今までと何かが違うように感じた。

何故だろう? 演目も三席(新作二席、古典一席)で

同じはずなのだが、何かが少しだけ違って感じられた。

 

 

 

それは1月元旦に置きた能登半島地震の影響からだろうか・・・

志の輔師匠の故郷富山県も大きな被害を受けた、毎年恒例の

1月3日富山てるてる亭での公演も中止となった。

 

志の輔師匠は、一席目のマクラで震災の話をした。

そして被災地へのエールを込めて拍手をしてくださいと

会場は割れんばかりの拍手となった。私も力一杯の拍手を送る。

こうして2024年のPARCO公演が始まった。

 

 

 

まだ公演中なので演目とその感想は割愛する。

一言で言うと志の輔師匠が巧い。巧すぎる。

落語というより演劇を観ているようだ。

志の輔師匠の一挙手一投足、次の台詞が出てくるまでの

間(ま)に私はずっと息を飲んでいた。

 

二席目はテッパンの新作落語

これは、何回聞いても大笑いしてしまうネタだ。

 

 

仲入り後の演目は、私が(生では)初めて聞く噺だった。

舞台装置までもが見事で素晴らしかった。

黒い背景に木目の高座が照明で美しく浮かび上がり、

その上で志の輔師匠が演じる。これはもう落語という

芸能の概念に収まるものではない。あえて言えば

一人芝居というエンターテインメントなのだろう・・・

(それを称して”志の輔らくご”というジャンルと考えるが)

 

三席目については、何とも感想について頭の整理が

追いつかなかった。なぜこの噺なのか? その意味は・・・?

そんなことを考えつつ 観客のX(旧Twitter)を見ているいると

少し腑に落ちるような投稿があった。

 

・最後の一席は(図らずも、でしょうけど)辛い現実の先に

  救いを感じさせてくれるようで良かったな…。

・仲入り後はこれまで観続けた中で

  一番ケレン味の無い一席になったことだけ言っておく

 

これが私の感想にもっとも近いかもしれない。

三席目の演目は、普通の演目でありながら、

特別な落語だったのではないかと振り返る。

 

 

 ●●もんが・・・?