本書は、故 田中達治(元筑摩書房取締役営業局長)氏が
執筆した「どすこい通信」をまとめたものである。
出版業界のインフラ作りに心血を注いだ田中氏の仕事の
一端を窺い知ることができる。
(本文より)
私は「良書」という言葉が、
いや、ことあるごとに「良書」を口にする出版人が嫌いだ・・・
・「良書」と思われる本が売れないのは、売り方がヘタだからではないのか。
・「良書」で採算が取れないのは価格設定が間違っているからではないか。
・「良書」での商売で、採算を度外視するのは「良書」と
「ビジネス」への冒涜ではないのか。