Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

勝新太郎と座頭市

「天才 勝新太郎」を読み終えた。


天才 勝新太郎 (文春新書)   天才 勝新太郎 (文春新書)


私の少ない勝新太郎イメージが随分変わった。


映画の撮影現場で”勝新に神が降りてくる”。

事前にあった脚本、演技プラン、監督の意向はすべて無効になる。

映像のプランは勝新の頭の中にのみある。

周りの監督、スタッフはたまったもんじゃない。

常に振り回され、予算はすぐに底をつく。

しかし、完成した映像は誰も文句が言えない程、絶品であった。


特に座頭市は絶品。

勝新も自分と座頭市が同一化してしまい、自分が分からなくなっている状態だった。

なんだか「座頭市」がもの凄く観たくなった。


この映像美と三味線の音!