「天才 勝新太郎」を読み終えた。
私の少ない勝新太郎イメージが随分変わった。
映画の撮影現場で”勝新に神が降りてくる”。
事前にあった脚本、演技プラン、監督の意向はすべて無効になる。
映像のプランは勝新の頭の中にのみある。
周りの監督、スタッフはたまったもんじゃない。
常に振り回され、予算はすぐに底をつく。
しかし、完成した映像は誰も文句が言えない程、絶品であった。
特に座頭市は絶品。
勝新も自分と座頭市が同一化してしまい、自分が分からなくなっている状態だった。
なんだか「座頭市」がもの凄く観たくなった。
この映像美と三味線の音!