Makotsu Garage

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軍用鉄道発達物語

たまに光人社NF文庫の新刊を読む。

今回は軍用鉄道発達物語、どちらかというとロジスティックの本だ。

鉄道軍事利用のルーツは、モルトケ率いるプロシア参謀本部まで遡る。

普仏戦争第一次大戦、第二次大戦・・・フランスからロシアまで

ドイツ軍のロジスティックスは鉄道が支えていた。


軍用鉄道発達物語―「闘う鉄道」史 (光人社NF文庫)

軍用鉄道発達物語―「闘う鉄道」史 (光人社NF文庫)


日本でも鉄道敷設は国防が優先する。しかし明治の日本は貧乏だ。

民間資本(私鉄)に幹線敷設を委ねる以外方法がない。そうなると

国防上問題があっても、安価な建設費の経路に敷設される。


そして国有鉄道化法、丹那トンネル関門トンネルの開通、弾丸列車計画・・・

時代とともに鉄道と国防は一体化していく。

日中戦争、太平洋戦争と鉄道部隊は外地へと進出する。

映画「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道(タイ、ビルマ連絡鉄道)もその一つ。


本書を読んだ後にYouTubeの画像(下記)を見ると

ロジスティックスそのものの概念が日本と違うことに愕然とする。