Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

本は不便・・

東洋経済ONLINEの記事に 衝撃を受けた。

角田陽一さんが新刊「読書をプロデュース」で

「最近の若者はなぜ本を読まなくたったか」について

若手起業家のAさんとの話で、その理由を述べている。

その理由が当たり前すぎて・・当たり前のことが

ネックになっていることに衝撃。

 

読書をプロデュース

読書をプロデュース

 

 若手起業家Aさんが分析してくれた

 「若者が本を読まない理由は5つ」。

   理由①:つらいから

  理由②:時間がもったいないから

  理由③:楽しくないから

  理由④:書き手が知らないから

  理由⑤:ネットの方が便利だから

 

上記の詳細については、本書「読書をプロデュース」または、

東洋経済ONLINEの記事(下記リンク)を参照ください。

理由がいちいちもっともすぎて・・

 

toyokeizai.net

 

理由①のつらいに関しては

「活字を読み進めるのが、苦痛なんですよ。そんな苦行を、

なんでいちいちしなければいけないのか、意味がわからないです」

とまで言われている。

読書=勉強の延長=苦行というトラウマがあるようだ。

これは私も同感。高校二年で読書の喜びに目覚めるまでは、

活字を読むことは苦行でしかなかった。 

 

理由⑤ネットの方が便利だから=不便だから

本は楽しい以前に不便・・たとえ話が載っている。

海外旅行は楽しいんですよね。でも、成田空港って

 遠いじゃないですか? いちいち成田まで行くの、つらいし、

 時間かかるし、楽しくないし、よくわからないし、

 不便じゃないですか。なんでそうまでして、

 わざわざ海外に行かなきゃいけないんですか?」

 

うーん、この理由「本は不便」がある意味衝撃だった。

読書は、不便さを味わいつつ楽しむマニアックな行為

になってしまうのだろうか・・・

 

立川談志の言葉を思い出した

落語はこのままでは、能狂言と同じ道をたどる

(1965年「現代落語論」より)

(「大衆芸能であるべき落語が、干からびた古典として、

 一部のファンだけのものになってしまう。」と

 この時期の談志は落語の将来に危機感を訴えた。)

多くの落語家等の奮起により、現在の落語は大衆芸能

としての地位を盤石にしている。

 

読書をプロデュース

今後、この言葉の意味が非常に重要になってくる。

 

現代落語論 (三一新書 507)

現代落語論 (三一新書 507)

  • 作者:立川 談志
  • 発売日: 1965/12/10
  • メディア: 新書