コロナ陽性から5週間ぶりにナイツの塙と土屋が揃った
「ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)。ゲストが
「捜査一課長」(テレビ朝日)で塙さんと共演している本田博太郎さん。
笹川刑事部長役のお茶目な演技とは裏腹に、硬派な演劇論を展開した。
なんせ、蜷川幸雄演出の「近松心中物語」(1979年帝国劇場)で、
主演:平幹次郎の体調不良による緊急降板を受けて、当時無名だった
本多博太郎さんが蜷川幸雄から代役の指名を受け、降板の翌日から
平幹次郎の代役を務め上げたというデビュー伝説を持つ名優だ。
本田さんが一番影響を受けた俳優は山崎努さんだと言う。
「山崎努、石橋蓮司、柄本明の3人は今や絶滅危惧種俳優なんだよ。
オレもこの三人の仲間”絶滅危惧種俳優組合に入れてくれと、
いつも石橋蓮司さんに言っているんだ。でもオマエはまだ早いって
断られ続けてるんだよ」
この名優3人・・確かに後継者が見当たらん。
絶滅危惧種俳優とは上手いネーミングだ。
私的には、純粋な俳優ではないが田中泯さん(舞踏家)も
このグループに入れたいところだ。(存命なら蟹江敬三さんもかな)
誰か若い俳優でその素質がある奴はいませんか? の問いに
本多博太郎さんは
「柄本佑は素質があるね。やっぱりDNAだね」
・・・なんとなく分かるし、興味深い。
ジャニーズ系が映画、ドラマの中心になる傾向の昨今、
この種の俳優が生まれてくるチャンスは少ない。
小劇場系のチャンスがないからな・・・。
それにしての捜査一課長で
唯一無二であるのは間違いない。