檜枝岐村では多くの人に温かく迎えてもらった。
その温かさが凄くうれしかった。
村民は500人。一つの集落にまとまって住んでいる。
小中学校は一つしかなく、いわば小中一貫。みな顔見知りだ。
村内に高校がないので15歳になると皆、村を出る。会津若松に
村の寮がありそこから会津若松市内の高校に通う人が多いそうだ。
IYさんの会社に新入社員Kさんのそんな中で育った。
IYさんは村のあちこちで会う人に、Kさんを知っているか?
と聞いてみた。すると驚くべきことに全員がKさんのことを知っていた。
観光案内所の人、お蕎麦屋さんの店員、バンガロー宿の女将、
お土産屋の店員・・・全員が知っていた。
「Kさんは私の3つ下」
「Kさんの弟と私の息子が同じ歳」
「Kさんのお父さんはあそこにいるよ」
なんだかほのぼのとした、温かい気持ちになった。
Kさんはいい所で育ったんだな~。
「民宿 松源」の夕食が絶品だった。
檜枝岐名物の「山人(やもうど)料理」・・これが食べたかった。
イワナの刺身。メチャメチャ肉厚。
こごみの和え物
きのこの炒めもの
身欠き鰊の酢の物
天ぷら。一番上は山椒魚の天ぷら
鮎の塩焼き
鹿肉の焼きもの。ジビエ料理。美味し!
裁ちそば 檜枝岐名物。つなぎを全く使わない。
蕎麦がきの雑炊
はっとう
「民宿 松源」の山人(やもーど)料理は、すべてが絶品だった。
いい宿に泊まれて本当に幸せだった。
この宿はKさんの父上の従妹のやっている民宿で、Kさんが
手配してくれたものだった。
翌日、宿を出発する時にご主人と奥さんが見送りで出てきてくれた。
そしてIYさんに向かい「Kをよろしくお願いします」と
深々と頭を下げた。まるで娘を嫁に送り出す親のように・・・
その姿を見て、私のIYさんも思わず目頭が熱くなった。
村が一つの家族なんだ・・・
Kさんは本当にいい所で育ったんだな~。
ますます檜枝岐村が好きになった。
早くまた行きたいな~。