Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ヒロミさんのこと 芝居

6月24日にくも膜下出血で急逝した

大学時代の先輩ヒロミさん(男性)のことを書きます。

 

「Desperado」(ならず者)/ イーグルス 1973

「Without You」/ ニルソン 1971

 

ヒロミさんは3年の時に演出した芝居「三つの宝」で

この2曲をオープンニングとエンディングに使ったそうだ。

(私が入学する前なので「三つの宝」は見ていない)

 

入学して早々、この曲を選曲するセンスの良さに舌を巻いた。

なんといういいセンスをしているのか・・・

 

youtu.be

 

デスペラードのピアノのイントロから始まる

スローなバラードに合わせて、モノローグが始まる・・・

こんなに見事なオープニングは無い。

 

 

youtu.be

 

そして、「ザ・エンディング」「エンディングの王道」とも言うべき

「Without You」でクライマックスを観せる・・・

この後、80年代小劇場の劇団の多くが、このパターンを踏襲した。

 

芝居好きの一年生(キンタとマコツ)は、ヒロミさんの演劇センスに

一目置いた。そして少しでも芝居の話を聞こうと、ヒロミさんに付きまとった。

 

柄本明のヤスは凄かったぞ」(劇団つかこうへい事務所:蒲田行進曲

黒沢明の映画は全部観とけよ。前期の方な

ヒロミさんの演劇論に我々は目を輝かせ、すべてを吸収してやろうと

聞き込んだ。そういう意味では芝居の先生の一人であった。

 

 

私が2年生の時、役者をやっていて頬がコケるほど窶れ苦戦した時

ヒロミさんは「役者らしい顔になってきたな~」と言ってくれた。

何だかようやく認められたようで凄く嬉しかった。

 

柄本明のヤスは観れませんでしたが、

劇団つかこうへい事務所の最後の公演「蒲田行進曲」は

観ることができました。 人生が変わりました。

今の自分があるのは「蒲田行進曲」からだと言っても

過言ではありません。

 

蒲田行進曲のモノローグシーンで流れた

青い瞳のステラ、1962年夏・・・」 

背筋に電気が走りました。何度も何度も

 

youtu.be