Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

第三回 立川雲水の番 「三十石船」

日比谷イイノホールに「立川雲水の番」を聞きに行く。

いつもながらロビーから眺める

日比谷・大手町のオフィス街が夜景が美しい。

大都会、メトロポリス・・という言葉を実感する。

 


しかしイイノホールの「イイノ」って何だ?

一緒に行った高校時代の友人KONENが答えてくれた。

ここは飯野海運(1899年創業)の本社ビルで、そこから命名されて

いるそうだ。飯野は創業者「飯野寅吉」の名字から。

 


演目

・「粗忽長屋」 立川生志

・「徂徠豆腐」 立川志の輔

仲入り

・「漫談」   ナオユキ

・「三十石」  立川雲水

 

友人のTさん曰く「今日の徂徠豆腐は短縮版でしたね」

そういえば「何となく短かったような気がする・・・」

志の輔師匠の落語はやはり違った。他の演者には申し訳ないが格が

違った。正直、上方系の落語は苦手だ。

 

一緒に言ったKOHNENは、「三十石」が気に入ったようだ。

落語の中から「江戸の風」を感じとれたらしい。伏見湊から淀川を

夜船で下る・・・いい設定だ。

私は幕末好きなので、大坂から伏見に三十石船で上り、高瀬舟

乗り換えて上洛する・・・というシチュエーションは多くの書物で

読んでいる。今もこのルートがあれば是非とも乗ってみたい。

 

 

 

鉄道開通前のピーク時は1日320隻が大坂、伏見間を往復した。

30石船は4.5トン積。動力の無い時代だったので、上り(大坂⇒伏見)

の際は十一里(45キロ)のほとんどを船頭が丘にあがり綱を引いて

引き上げたそうだ(曳舟)。大変な労力だ・・

 

kyoto-fushimi.or.jp

 

ロビーでは立川生志さんが著書のサイン会を行っていた。

マクラで散々宣伝していたので、仲入り時点で完売だった。