「茶の花忌」とは詩人「八木重吉」の命日。
八木重吉の詩との出会いは毎回聴きに行っているYO-ENさんのライブでだった。
YO-ENさんが八木重吉の詩に心酔し、詩に曲をつけて唄って
いた。それがなんとも心に染み入る詩で、私も惹きこまれてしまった。
八木重吉(1898-1927)は、東京都町田市の生まれでき敬虔なクリスチャンだった。
中学校の英語教師をしながら詩作に励むも、29歳の若さで結核で死去した。
存命中に出版した詩集は現在でも広く愛されている。
・・・町田市、それも相原というすぐ近くの出身だった。
いつも通る町田街道沿いにある八木重吉の生家が、八木重吉記念館として
残されている。・・・知らなかった。
毎年、八木重吉の命日(10月26日)には、親族、地元の人々、愛好家が
記念館に集まり「茶の花忌」のイベントが開かれる。
その中でYO-ENさんが八木重吉さんの詩を唄にして披露する。
私の家に近いということもあり「茶の花忌」に参加した。
(家から車で五分だった)
なんと、つい最近この八木重吉記念館から1kmも離れていない
場所にクマが出現したと大きなニュースになっていた。
・・・東京都内にもクマか・・・
まずは墓前礼拝。その後「重吉を偲ぶ会」となった。
詩の朗読、唄、肉体表現と「重吉の詩」が様々な方法で表現される。
墓前礼拝で神父さんが 「重吉の詩は、声に出して読むことで、
我々の中に蘇るのです」と言っていことを実感する。
そしてYO-ENさんの登場。
5曲、20分の熱唱だった。
いつものLIVEとは全く違う感覚だった。突き抜けるような
青空の元、重吉の詩がYO-ENさんの声とともに心に染み入る。
歌という表現方法は、なんとパワフルなものよ。
YO-ENさんの唄声が会場の空気を変えたのは間違いない。
(演奏曲)
・貫く光
・心よ
・かなしみの日でなかれば
・まり
・おほぞらの木
YO-ENさんの次に、法政大学の先生と武蔵野美術大学の学生さん
等による重吉の詩の肉体表現。こういった表現もあるんだね。
芝居をやっていた身とすると、非常に親近感が沸いた。
いい天気に恵まれ、穏やかな「茶の花忌」だった。
やはりYO-ENさんの唄声が一番印象に残った。
記念館の入り口ではヤギさんもお出迎え。
2022年の茶の花忌の模様が、YouTubeにアップされています。