Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

神田伯山独演会(三鷹)

抽選で当たり購入できた三鷹の神田伯山独演会。

いや~ さすが伯山!すごかった。

すごすぎる・・・

 

 

開口一番は弟子の青之丞。

こいつが伯山のラジオでも名の知れた「青之丞」か。

なかなかのものじゃないか。

「お願いしますから、必ず必ず必ず携帯、スマホの電源は

切ってください。お願いします」と青之丞が渾身のお願いで

スマホの電源についての注意を説明する。

やはりあの件が相当に響いているようだ。

 

※新春連続読み「畔倉重四郎」6日間連続独演会の名古屋公演。1月21日の千秋楽

 クライマックスで携帯が鳴り、伯山が講談を中断して注意喚起した件

 

sp.mainichi.jp

 

幸いこの日は講談中に携帯を鳴らす

不届き者は皆無だった。

 

 

三鷹では毎年公演を行っているからか、伯山も

「ここは常連のお客様が多いので、本日は4席やらせて頂きます

と述べ会場が沸いた。

ただ一つだけ残念なことがありまして、ロビーの物販が全く売れて

 ないんですよ。みなさんよろしくお願いします」・・・と(笑)。

この台詞、前にも小平で聞いたことがある。伯山の常套句だった。

(お陰で仲入、終演後の物販は大混雑)

 

 

 

最初の三席は笑いを交えながらも上質の講談を堪能できた。

「徂徠豆腐」で志の輔師匠との比較が興味深かった。

志の輔師匠のバージョンは丁寧かつ繊細な演じ方が光る。

 

仲入り後、黒の紋付で登場した伯山は、

「もう春になりますね。そろそろ赤穂義士伝も終わりの季節です。

 5月過ぎからは怪談話に変わっていきますので、今回が最後の

 義士伝になります。私の一番好きな演目です。南部坂雪の別れ。

 

会場の客電(客席の照明)が落とされ、演台だけが暗闇に

浮かび上がる・・・美しい。 伯山が羽織を脱ぎ演じ始める。

伯山のギアが3段階ぐらい上がり、トップギアに入った。

 

すごい・・・本気の伯山はすごすぎる。

 

討ち入りの血判状、四十七士の名前を一気に読み上げる。

会場からは 自然に拍手が沸き上がった。

私は何回も何回も涙を拭った・・・魂が震えた。

 

いや~ 本気の伯山はすごすぎるよ・・・

一緒に行った人とも同じ感想だった。

いいモノを見せてもらった。