白夜書房から意欲的なシリーズが刊行された、
その名も「落語ファン倶楽部新書」。
さすが出版ジャンルは北極から南極までと豪語する白夜書房さん、
売れるものならば何でもありだ。
落語を聴くなら 春風亭昇太を聴こう (落語ファン倶楽部新書2)
- 作者: 松田健次
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2010/03/03
- メディア: 新書
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久々に痛快な一冊だった。 頁が進む進む・・・。
文体自体に”とんち”がピリリと効いている。
私は昇太の落語を聴いたことはないが、これを読んで納得した。
落語を聞くなら春風亭昇太を聴こう!である。
「笑点」や「ラジオビバリー昼ズ」で見せる”ふにゃふにゃ昇太”ではない。
古典から新作まで、自由自在に演じるトップスターだ。
特に新作落語は意欲的!
タイトルを見ても
「ストレスの海」「愛犬チャッピー」「花粉寿司」「オヤジの王国」
「空に願いを」「宴会の花道」「人生が二度あれば」・・・・・。
そして”春風亭昇太の会”のトークのBGMはフリッパーズ・ギターの
Blue Shinin' Quick Star/ 星の彼方へ (私の大好きな曲です)
うーん! 昇太は落語界の”つかこうへい”ではないか!
是非とも”落語を聴くなら春風亭昇太を聴こう”である。
新作落語「空に願いを」
学校で一番走るのが遅い雨宮少年が、ひょんなことから
運動会で一等賞になる約束をしてしまう。
運動会に雨が降ることをことを願い、おじいちゃんに伝授される
雨乞いの儀式の特訓に没頭していく。
そして迎えた運動会当日、
思いは届かず晴天になるが少年にまさかの奇跡が起こる・・・・・。
老人と子どものコンビが躍動するハッピーエンド・ストーリー。