Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

落語を聴くなら  春風亭昇太

白夜書房から意欲的なシリーズが刊行された、

その名も「落語ファン倶楽部新書」。

さすが出版ジャンルは北極から南極までと豪語する白夜書房さん、

売れるものならば何でもありだ。

第一回刊行は、古今亭志ん朝春風亭昇太


落語を聴くなら 春風亭昇太を聴こう (落語ファン倶楽部新書2)

落語を聴くなら 春風亭昇太を聴こう (落語ファン倶楽部新書2)


久々に痛快な一冊だった。 頁が進む進む・・・。

著者が松田健児(高田文夫先生の弟子で、放送作家)なので、

文体自体に”とんち”がピリリと効いている。


春風亭昇太2 26周年記念落語会-オレまつり  春風亭昇太2 26周年記念落語会-オレまつり


私は昇太の落語を聴いたことはないが、これを読んで納得した。

落語を聞くなら春風亭昇太を聴こう!である。

笑点」や「ラジオビバリー昼ズ」で見せる”ふにゃふにゃ昇太”ではない。

古典から新作まで、自由自在に演じるトップスターだ。


特に新作落語は意欲的!

タイトルを見ても

「ストレスの海」「愛犬チャッピー」「花粉寿司」「オヤジの王国」

「空に願いを」「宴会の花道」「人生が二度あれば」・・・・・。


そして”春風亭昇太の会”のトークのBGMはフリッパーズ・ギター

Blue Shinin' Quick Star/ 星の彼方へ  (私の大好きな曲です)


うーん! 昇太は落語界の”つかこうへい”ではないか!

是非とも”落語を聴くなら春風亭昇太を聴こう”である。



新作落語「空に願いを」


学校で一番走るのが遅い雨宮少年が、ひょんなことから

運動会で一等賞になる約束をしてしまう。

運動会に雨が降ることをことを願い、おじいちゃんに伝授される

雨乞いの儀式の特訓に没頭していく。

そして迎えた運動会当日、

思いは届かず晴天になるが少年にまさかの奇跡が起こる・・・・・。


老人と子どものコンビが躍動するハッピーエンド・ストーリー。