著者はフジテレビのディレクター、プロデューサーとして
80年代から00年代の歴代のお笑い番組に携り、
現在ワタナベエンターテインメント会長の吉田正樹。
タイトルはもちろん著名なビジネス書のパクリだろう。
思って読んだら。これが全然違った。
「オレたちひょうきん族」から「森田一義アワー 笑っていいとも」
「タケちゃんの思わず笑ってしまいました」「冗談画法」
「夢で逢えたら」「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば」「やるならやらねば」
「新しい波」「とぶくすり」「殿様のフェロモン」「笑う犬シリーズ」
「トリビアの泉」「ネプリーグ」「アイドリング」「爆笑レッドカーペット」・・・・・
本書の前半はフジテレビ黄金期のお笑い番組の変遷のその製作秘話を
中心に詳細な記述がされており、80年代から00年代のテレビバラエティ番組史の
資料的価値がある。
特に著者自身がAD、D(ディレクター)、P(プロデューサー)として携わった
伝説の番組「夢で逢えたら」、」「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば」「やるならやらねば」
そして「笑う犬の生活」についての記述は興味深い!
人生で大切なことは全部フジテレビで学んだ ~『笑う犬』プロデューサーの履歴書~
後半はバラエティー制作者の人材を排出し続けるフジテレビのカルチャー、
インキュベーター機能について語る。
そこには
「真面目に遊び、真面目にふざけなさい」
「シュールではなくベタな笑いを」
「フジテレビは伝統的に自分自身を批判するスピリットがあり、
それがフジテレビのダイナミズムを生んでいる」
「”大衆の中に神がいる”という絶対的な真実」
等・・・ バラエティ番組制作者にとって珠玉の名言が散りばめられている。
いいなー。このカルチャー
フジテレビで仕事したいなー!
伝説の番組「夢で逢えたら」オープニング。