Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

叔父の遺品 「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

昨晩叔父が亡くなった。急死だった。

叔父は一橋大学を卒業し、太陽神戸銀行に入行。その後、銀行を辞め。

家業の呉服店、貸衣装店を営みながら国分寺で書店を開いていた。(既に閉店)

私が今の職業に付いた一つの要因が、

幼少期に連れて行ってもらった叔父さんの「国分寺の本屋」さんにある。



小生が大学(國學院大学経済学部)に入学した時に、

叔父さんは一冊の本をお祝にくれた。


  

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫) 

マックス ヴェーバー (著)、梶山 力 (翻訳)

発行所:書肆有斐閣  定価:弐円八十銭

昭和十三年五月十五日初版、昭和十八年三月十日七版発行

配給元:日本出版配給株式会社




叔父が一ツ橋大学在学中に使用したものだった。

叔父をよく知るお寺の住職は 「大塚久雄ゼミでマックス ヴェーバーを学んでいた」と言う。


この本は今でも小生の書棚に蔵書されており、叔父の遺品となった。

叔父さんの期待に添えず、小生は大学に入学してすぐに芝居に没頭し、

マックス ヴェーバーは教養課程で学んだだけになってしまったが、

”出版生”には、なんとか20数年携わっている。

これも叔父さんのお陰だと感謝している。 


合掌

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)