Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

日本の出版用紙の約4割が日本製紙で作られ、石巻工場はその基幹工場として、

1日あたり約2500トンもの紙を生産していた。東日本大震災までは・・・

2011年3月11日、宮城県石巻市日本製紙石巻工場は津波に飲みこまれ、

完全に機能停止した。



製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。

しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。

にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。

その日から、従業員たちの闘いが始まった。



本書は、日本製紙石巻工場の震災の絶望から、

工場の復興までを徹底取材したノンフィクションである。

出版で禄を食む者としては読まざるを得ない。


本日、購入。