日本の出版用紙の約4割が日本製紙で作られ、石巻工場はその基幹工場として、
1日あたり約2500トンもの紙を生産していた。東日本大震災までは・・・
2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に飲みこまれ、
完全に機能停止した。
製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。
しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。
にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。
その日から、従業員たちの闘いが始まった。
- 作者: 佐々涼子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
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工場の復興までを徹底取材したノンフィクションである。
出版で禄を食む者としては読まざるを得ない。
本日、購入。