西八王子駅前で偶然 サバ に会った。
通称” サバ ”と呼ばれていたS君は中学時代の同級生。
会うのは30年振り。初老になっても一瞬すれ違っただけで
お互いが分かった‥不思議だ。
小中学生は 、時に残酷なあだ名をつける。
下ネタ、排せつ物、放送禁止用語等々
無邪気でそれほど悪気はないのだが・・
S君がサバと命名された経緯は、本人の責任も大きい。
中学二年の林間学校、男子20人の大部屋でのできごと。
消灯後S君がゴソゴソ動き出した。部屋の片隅で何か食べている。
胡坐をかき缶詰に割りばしを突き刺している。
それは「サバ水煮の缶詰」だった。
「オレ、サバの缶詰大好物なんだよ!」とS君が笑う・・
16歳の少年が缶詰を林間学校に持ってくるか!?
それも夜中に食うか!? 普段どういう生活してんだよ!
部屋の全員がツッコむ。そして先生も来て怒られた。
その日から、S君は「サバ」「サバの水煮」と呼ばれている。
あれから40年・・S君の名刺には代表取締役とあった。
でも、彼はまだ仲間うちでは「サバ」なのだ。
そういえば昔、釣った鯖で「しめ鯖」を作ったな~