Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

よみがえる明治座東京喜劇 ラジオビバリー昼ズ寄席

志の輔PARCO」「昇太オレスタイル」に行けなかったので

今年初めての劇場は、 2月13日の高田文夫先生プロデュース

よみがえる明治座東京喜劇&ビバリー昼ズ寄席」。

 

今日は「志の輔師匠」と「爆笑問題(後述)」がお目当てなので

11時からの昼の部と16時半からの夜の部の両方を見るという

ダブルヘッダーになってしまった。

一体、今日オレは何時間明治座にいるんだ!?

(答え、約10時間でした)

 

f:id:Makotsu:20210213100905j:plain

 

第一部は、喜劇「こちとら大奥様だせぃ!

原案は明治座を愛した三木のり平さんが演じた

「俺はお殿様だぜぃ!」。それを宅間孝行が脚色・演出する。

 

この手の喜劇には今まで縁がなかった。一言で言うと

お江戸でござる」「お笑いオンステージ(古い)」のような芝居。

笑って笑って少しホロリ・・ってな感じ。まあいいも悪いもなく面白かった。

 

出演は田中美佐子宅間孝行前川清原田龍二磯山さやか

東貴博ほか。主演の田中美佐子さんがとにかく芸達者だった!。

さすが欽ちゃんのもとで舞台を踏んできた俳優だ。テレビや映画の

顔とは違うキラキラしたコメディエンヌだった。

 

前川清さんも欽ちゃんとコント54号を組んでいただけあって

見事なバカ殿を演じていた。

 

f:id:Makotsu:20210213173904j:plain

 

さすが明治座。幕間の休憩が30分ある。この時間に食堂で

豪華なお弁当を食べるようだ・・・セレブの観劇スタイルだ。

(私と友人はペットボトルのお茶の飲むのみ)

 

昼の部の寄席は、志の輔師匠。

「PARCO公演が出来なかった悔しさを今日の公演に全身全霊で

 ぶつけます!」といつものマクラで爆笑を誘う。

演目は新作落語の「ハナコ」。

 

師匠がお元気でなにより。久々の志の輔さん、やはり最高だ。

笑いは免疫力をUPさせる・・その通り。 

 

f:id:Makotsu:20210213101115j:plain

 

昼の部が終わり、人形町で友人と遅い昼食を食べ、急ぎ明治座に戻り

夜の部。同じ芝居を数時間後にまた観る、それも満腹で・・・

やはり瞼という幕が上演中にも関わらず何度も降りてきた(笑)。

 

休養タップリで臨んだ第二部の寄席。

爆笑問題の田中が病気療養中の為、高田先生と太田光の二人

爆笑大問題」となって漫才を披露してくれた。

これが歴史的瞬間だということを認識している観客ばかりなので

明治座のボルテージはMAXに。

 

「爆笑大問題」の漫才は早々に終わり、松村邦洋磯山さやか

が加わって4人でのトークショーとなる。もうほとんど金曜ビバリー

松村&磯山のモノマネを太田がイジリまわし大爆笑。しかし高田先生

の元気がなかったのが少し気になった。でもよく考えると

それが普通の72歳。先生が元気すぎるのだ(笑)。

 

 緊急事態宣言の最中なので20時丁度に、ブツリと終了し閉演。

 

f:id:Makotsu:20210213101311j:plain

 

「昨年の1月からプランを練ってきた。一時はコロナ禍で開催が危ぶまれた公演も、

 なんとかここまで来れました。残すは明日の千穐楽のみ」

・・・高田先生は感慨深げだった。

 

今回の公演は高田先生の芸能人生そのものを体現したものだ。

先生の日大芸術学部の先輩でもあり、敬愛する三木のり平さんが

生まれた浜町で、のり平さんが愛した明治座で東京喜劇を公演する。

 

第二部では、先生が立川談志と初めて会った、今は無き寄席

人形町末廣」を舞台上に再現し、先生の交友関係でなければ

実現しない豪華出演者による ビバリー昼ズ寄席を実現する。

 

ビバリー寄席の開演は、

都電の音色に合わせて、高田先生が安藤鶴夫(アンツル)

「東京の面影」人形町末廣を描いている部分の朗読から始まった。

 

 

なんやかんやと久々に笑った長い一日だった。

長い一日の最後は、福島沖で震度6強地震。 

10年前の震災が頭をよぎる。被害がないことを祈ります。

 

東京の面影: 安藤鶴夫傑作随筆選

東京の面影: 安藤鶴夫傑作随筆選

 

 人形町末廣

f:id:Makotsu:20210214212038j:plain