「志の輔PARCO」「昇太オレスタイル」に行けなかったので
今年初めての劇場は、 2月13日の高田文夫先生プロデュース
11時からの昼の部と16時半からの夜の部の両方を見るという
ダブルヘッダーになってしまった。
一体、今日オレは何時間明治座にいるんだ!?
(答え、約10時間でした)
第一部は、喜劇「こちとら大奥様だせぃ!」
「俺はお殿様だぜぃ!」。それを宅間孝行が脚色・演出する。
この手の喜劇には今まで縁がなかった。一言で言うと
「お江戸でござる」「お笑いオンステージ(古い)」のような芝居。
笑って笑って少しホロリ・・ってな感じ。まあいいも悪いもなく面白かった。
さすが欽ちゃんのもとで舞台を踏んできた俳優だ。テレビや映画の
顔とは違うキラキラしたコメディエンヌだった。
前川清さんも欽ちゃんとコント54号を組んでいただけあって
見事なバカ殿を演じていた。
さすが明治座。幕間の休憩が30分ある。この時間に食堂で
豪華なお弁当を食べるようだ・・・セレブの観劇スタイルだ。
(私と友人はペットボトルのお茶の飲むのみ)
昼の部の寄席は、志の輔師匠。
「PARCO公演が出来なかった悔しさを今日の公演に全身全霊で
ぶつけます!」といつものマクラで爆笑を誘う。
師匠がお元気でなにより。久々の志の輔さん、やはり最高だ。
笑いは免疫力をUPさせる・・その通り。
昼の部が終わり、人形町で友人と遅い昼食を食べ、急ぎ明治座に戻り
夜の部。同じ芝居を数時間後にまた観る、それも満腹で・・・
やはり瞼という幕が上演中にも関わらず何度も降りてきた(笑)。
休養タップリで臨んだ第二部の寄席。
「爆笑大問題」となって漫才を披露してくれた。
これが歴史的瞬間だということを認識している観客ばかりなので
明治座のボルテージはMAXに。
が加わって4人でのトークショーとなる。もうほとんど金曜ビバリー。
松村&磯山のモノマネを太田がイジリまわし大爆笑。しかし高田先生
の元気がなかったのが少し気になった。でもよく考えると
それが普通の72歳。先生が元気すぎるのだ(笑)。
緊急事態宣言の最中なので20時丁度に、ブツリと終了し閉演。
「昨年の1月からプランを練ってきた。一時はコロナ禍で開催が危ぶまれた公演も、
なんとかここまで来れました。残すは明日の千穐楽のみ」
・・・高田先生は感慨深げだった。
今回の公演は高田先生の芸能人生そのものを体現したものだ。
生まれた浜町で、のり平さんが愛した明治座で東京喜劇を公演する。
第二部では、先生が立川談志と初めて会った、今は無き寄席
「人形町末廣」を舞台上に再現し、先生の交友関係でなければ
実現しない豪華出演者による ビバリー昼ズ寄席を実現する。
ビバリー寄席の開演は、
都電の音色に合わせて、高田先生が安藤鶴夫(アンツル)著
「東京の面影」の人形町末廣を描いている部分の朗読から始まった。
なんやかんやと久々に笑った長い一日だった。
10年前の震災が頭をよぎる。被害がないことを祈ります。