Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ドキュメンタリー映画「まちの本屋」

話題の映画(?)「まちの本屋」を厚木のミニシアター

あつぎのえいがかんkiki」に観に行く。

 

尼崎市の商店街にある十坪の「まちの本屋さん」小林書店。

街の人に語り掛け、愛される本屋さんを舞台にしたドキュメンタリー映画

店主・小林由美子さんの話には惹き込まれる。本の話、お店の話、商売の話・・・

考えさせられることの多い映画だった。

  

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「本屋さん」と呼ばず「書店」「本屋」と呼ぶようになったのは

何歳の頃からだろうか・・? 初めて本に親しむ場所は、どの町にも

あった「町の本屋さん」だった。

 

30年前、 取次会社に入社し3か月間の研修で配属されたのが

用賀に会った支店だった。担当エリアは世田谷、目黒、杉並で

私鉄の駅ごとに小林書店のような、町の本屋さんがあった。

営業として町の本屋さんを回り、学校採用や図書館納品の 

商談。出版社企画商品の売り込みをした想い出がある。

 

後年、回収・債権保全部門の時は、町の本屋さんの請求回収

から資金繰り分析、担保設定まで「町の本屋さん」の生死に

関わる仕事をした。多くの店が廃業していく姿も見てきた。

 

渋沢栄一の「論語と算盤」ではないが、志と資金繰りのバランスは

非常に難しい。まして本屋さんの売上はずっと減少傾向だ。

 

時代と共に店の形態が変わるのは必然だが、なんとか

「町の本屋さん」が担っていた、本と人を繋ぐ役割を継承する方法は

ないものだろうか・・・そんなことをつらつら考えつつも、

今は全国チェーンの本屋さんで仕事をしている。 

 

bbb.bunkanews.jp