小田島隆さんの訃報が流れた。
6月24日逝去 享年65歳。
驚いた。まだ65歳・・・
コラムニスト、テクニカルライター・・肩書の表現が難しい方だが
私がしっくりくるのは、「たまむすび」での「小田島おじさん」。
新聞やネットの訃報記事では「反権力の世相を切る論客」と
どこも紹介しているが、お茶目で小学生がそのまま大人になったような、
愛すべき一面(のみ)を「たまむすび」では見せてくれた。
小田嶋さんのコラムコーナー「週刊ニッポンの空気」は
「たまむすび」番組開始当初から続く名物コーナー。
「たまむすび」が放送10周年を記念して日本武道館で
イベントをやることについて小田嶋さんは、こう言った。
赤江さん。武道館でやるんですって。
バカですね~。
でもね赤江さん。これはただのバカではできませんよ。
小田嶋流の番組愛に溢れる言葉だった。
なぜか番組の打ち上げやバーベキュー大会などには
ほぼ皆勤賞で参加していた小田嶋さん。飲み会では
ピエール瀧さんと妙にウマが合っていたらしい。
6月27日(月)の「たまむすび」は聞いているのが辛かった。
番組冒頭、共著のある武田砂鉄さんを迎えての「週刊ニッポンの空気」
・・・赤江さんの嗚咽、号泣。
そして最後に、亡くなる前(6/13夜)に小田嶋さんが番組スタッフ宛てに書いた
メッセージが紹介された。涙なくしては聞けなかった。
でも本人はきっとそんなメソメソを鼻で笑ってるに違いない。
何でもファンキーな小田嶋おじさんだったから。
「週刊ニッポンの空気」のオープニング曲は
エルビス・コステロの Oliver's Army
一件、小田嶋さんには不似合いに思えるが、よくよく小田嶋さんを知れば
見事に似合っている曲だ。
Oliver's Army この日の「たまむすび」のエンディングもこの曲だった。
合掌。