Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ついに白河の関を越える

夏の甲子園大会。優勝は仙台育英高校

優勝旗が初めて白河の関を越えて東北地方に渡った。

深紅の大優勝旗を持って堂々と球場内を行進する、

仙台育英の選手たちが眩しかった。

 

私は東北や仙台に深い縁があるわけではないが、

仙台育英を応援した。それはサンドウィッチマンのせいだ。

二人が母校仙台商業を破った仙台育英を応援し、東北地方の

出場校を応援する東北愛を聞いてしまうと、心が動かされた。

(さすがに好感度一位のサンドウィッチマンだ)

 

 

 

それに「白河の関を越える」という言葉に代表される、東北代表初の優勝

というドラマ性もある。甲子園の優勝旗は駒大苫小牧により津軽海峡

越え、沖縄尚学興南により沖縄にも渡った。残るは東北だけだった。

 

勝戦当日の朝、TBSテレビ「THE TIME」では

安住さんが「白河の関」をフリップを使って説明していた。

そうか・・・白河の関って言っても分からない人が多いのか。

白河の関

古代日本の関所の一つ。鼠ヶ関、勿来の関と並び「奥州三関」。 

 

 

 

戊辰戦争の際、奥羽列列藩同盟は薩長の新政府軍と闘い敗れた。

薩長からは「白河以北一山百文」(東北地方には山一つにつき100文の価値

しかない)と蔑称された。

宮城県を中心とした地方紙「河北新報」は、この「白河以北」から「河北」

の文字を取り、東北軽視への反発と東北の復興を誓って創刊された新聞だ。

 

優勝の日、河北新報の号外が仙台の街に舞った。

 

須江監督のスピーチ、サンド伊達歓喜の姿・・

すべてが感動的だった。

そして敗れはしたが準優勝の下関国際の選手の面構え

・・・皆、戦士の面構えだったが印象的。