Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

師匠 ~立川志らく

志らくさんの新刊読了。

発行が集英社ということに驚く。(雑誌すばるに連載されていた)

内容は「志らく版の”赤めだか”」。

あれ?以前出した「雨ン中の、らくだ」も、

志らく版の赤めだかではなかったか・・・?。

改めて「雨ン中の、らくだ」を引っ張り出してみる。

 

 

そうか「雨ン中の、らくだ」は2009年発行。まだ談志が存命中だ。

「師匠」には、「らくだ」以後の激動が詳しく書かれている。

家元の闘病、逝去、その後の立川流、TV朝ワイド、M1審査員・・等々。

 

両書ともそうだが、いかに自分(志らく)は家元(談志)と

価値観を共有していたか、認められていたか・・ということが

溢れんばかりに記してある。それはそれですごいことなのだが・・・

 

ふと思う。それと落語家として売れるということは

根本的に違うのではないかと。談志(家元)は唯一無二の天才落語家だ。

誰もその代わりは出来ないし、そのコピーが見たいわけではない。

 

 

グッとラック!」終了の頃からか、志らくさんをテレビで見る機会が

減ったような気がする。そしてM-1の審査員からも外れた。

まさか「このまま落語に専念する」などと言はないだろうか?

決してそうなっては欲しくない。

今までのように、(スベってもいいから)何でも手を出し

自ら売り込んで行って欲しい。それが立川流のDNAなのだから。

 

落語通の友人が、笑点メンバー木久翁好楽の後任は誰がいいか?

その下馬評を聞かせてくれた。

「円楽さんの替わりに大喜利に出演した時の志らくさんは、

 意外とよかった。司会昇太さんとの関係性、各メンバーとのバランス

 を考えても、なかなかいいんじゃないかな」

 

志らくさんが、あんなにこき下ろしていた「笑点」メンバーってのも

案外いいかもしれないな。