Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

宮藤官九郎と やり投げ 北口榛花

やり投げの北口榛花さんが和田アキ子に「トドみたい」と言われて

だいぶネットが炎上しているようだ。まあ単純に縁もゆかりも

ない人に「とどみたい」は失礼なんじゃないかな・・

 

北口榛花さんの素晴らしさを初めて知ったのは

東京五輪前。雑誌「Number 982(2019 JULY)」 の連載

宮藤官九郎の連載「スポーツで発散しなさい!」の誌上で。

これが名文。いまだにこれ以上の「北口榛花評」を読んだことがない。

 

 

これが書かれたのは東京五輪の2年前(2019年)。

まだ北口が東京五輪の代表にも決まっていない時。

宮藤官九郎さんの酔眼はさすがです。

 

何が素晴らしいって

好記録を出したあとの喜び方が尋常じゃない。

両手をグーにして突き上げながら何度も飛び上がっていく。

あんなに全身を使って喜ぶ人、マンガ以外に見たことがない。

まさに天真爛漫。しかも長い。

笑顔がまた素晴らしい。(中略)

北口さんのはハッキリ言って笑いすぎ。見ているこちらが心配になるほどの

笑顔なんです。どうやら笑い上戸らしく、インタビューで「いやあ、今日は朝から

鼻血が止まらなくなってぇ」と自分で言って自分で爆笑している。

しかも長い。

真剣だけど深刻じゃない。そこが彼女の魅力だと思います、

ちょっと前の大会で負けた時の映像を発見、めちゃめちゃ悔しがってる。

その様子がまるでだだっ子。ほっぺたを膨らませ手足をブンブン振り回す。

昭和のマンガだよ。赤塚不二夫版の女子槍投げマンガみたい。

しかも長い。

どうか笑顔で代表に選ばれ、笑顔でオリンピックの舞台に立ち

笑顔でメダルを獲って欲しい。いや、真剣だけど深刻じゃない彼女なら、

負けても悲壮感はないでしょう。

東京五輪の)槍投げのチケット買おうかな。

 

こんな宮藤さんの期待と心配を吹き飛ばすかのよう

2024年パリの北口榛花は、泣いて笑ってマンガのようだった。

しかも長い!(笑)

 

※安住伸一郎さんが「THE TIME」で付け加えていました。

 「北海道の方ならご存じだと思いますが、北口さんの出身校「旭川東高校」は

  道内屈指の進学校なんです。」意外でしょ・・・とでも言いたそうだった(笑)。

 

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