1939年8月の独ソ不可侵条約から1941年6月の独ソ開戦までの期間、
ヒトラーとスターリンは権力外交を繰り広げながら、互いに戦争準備に余念がなかった。
本書はその間のソ連の行動を追い、何が起き、何がなされなかったを種々の資料から分析する。
本体価格2,600円。
いい値段だが、すぐ購入した。
- 作者: 守屋純
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/09/06
- メディア: 単行本
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ちょうど半分まで読了した。
ドイツは二正面作戦を回避する為に、ソ連は粛清で指揮系統が壊滅した赤軍を立て直す
ために、犬猿の仲である両国は不可侵条約を締結した。ヒトラー、スターリンともに、
いずれ戦争になりことは分かっており時間稼ぎの条約であった。
しかしこの条約は単なる相互不可侵だけではなく、
独立国のフィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド及びルーマニア
の領土を両勢力が分けるといった秘密議定書を含んでいた。
まさに”悪魔の分け前”を決めた秘密議定書だった。
条約締結後も両国は、ブルガリア、フィンランド、ハンガリーを巡り角競り合いの応酬を続け、
やがてヒトラーは「バルバロッサ作戦」(対ソ戦)の準備を命令する。
一方のスターリンは諜報機関からの寄せられる多数の情報(警告)を無視し、
戦争準備を怠っていた・・・・・
1941年6月22日(奇しくもナポレオンのロシア侵入と同じ日)
300万のドイツおよび枢軸国軍が一斉に国境線を越え、ソ連領に攻め入った。
そこで起こったことは・・・・・
後編につづく