この号だけは買うつもりだ。
「昼夜を問わず走る電車を開発せよ」
昼は座席特急、夜は寝台特急という昼夜を問わず郵送力を
増強・確保する。という高度成長期ならではのコンセプトから
生まれたのがこの電車。(運用開始1967年)
高い屋根と大きなサイズが特徴的。ルックスも青とクリーム色が
スタイリッシュでなかなかカッコイイ。残念ながら私の住んでいる
中央線エリアは走っておらず、物心ついた80年代は東北線、常磐線の
夜行特急と盛岡以北の昼間特急しか走っていなかった。
初めて上野駅で見た時は興奮した。
583系の真骨頂が、座席からベッド(寝台)への転換。
昼間特急の時は、4人掛けシート。とにかく天井が高い。
昼勤務を終えると係員が収納されているベッドをセットし
三段ベッドの寝台車に生まれ変わる。マニアックなぐらいによく出来ている。
高度成長期の輸送力増大に獅子奮迅の活躍をしてきた583系だが、
乗り心地などの面では問題があった。
・ベッドの支柱も兼ねた座席はリクライニングにならない。
・上段、中段のベッド空間および出入りが非常に狭く窮屈。
・座席、ベッドの転換作業が複雑で作業員のコストが大きい。
私は寝台特急の運用が廃止される直前の80年代末に
一度だけ583系の中段ベッドに乗ったことがある。
その感想は・・・
「狭っ!」
まず、梯子から狭い中段ベッドへ入るのが一苦労。
そしてベッドは幅70cm、高さ68cm・・・
まるで潜水艦の乗員ベッド・・(乗ったっことないけど)
とにかく横になって眠るだけの空間だった。
乗り心地はいま一つだったが、
カッコいい電車であることには変わりない。
この 2号は買いますよ!