Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

ぜんぶ大泉のせい(頼朝退場)

第25回「天が望んだ男」(6/26放送)。

ついに頼朝が倒れた。

武家の棟梁たるために冷酷・冷徹で非情に徹してきた頼朝。

最後は自分の死期が近いことを感じ、動揺し慌てふためく

というセンチメンタルな人間”頼朝”だった。

 

長年、頼朝に仕えた安達盛長と二人のシーンで頼朝は

馬上から倒れた(昏睡状態に陥る)。

ここからタイトルである「十三人の合議制」が始まり

裏切り、粛清が繰り返されるバトルロワイヤルが開幕する。

 

大泉”頼朝”は歴史に残る名演技だったと思う。

(もちろん身内贔屓を込みで)

政敵を容赦なく抹殺し、女好きで、人間味溢れるという頼朝像を

見事に演じきった。この役は嫌われ役だ。

 

大庭景親、伊東祐親、木曽義仲、源義高、平宗盛

源義経藤原泰衡上総広常、源範頼・・・

頼朝は、政敵を悉く抹殺していく非情な役回りだ。

 

ぜんぶ大泉のせい」 という小栗旬のマスクが話題になった。

 

 

大泉さんは記者会見でぼやいた。

「(頼朝役でどんどん人を倒していくと)多分人気下がるんだろうなって

 思うんですけど。一番大事なところね。好感度だけでやってきましたから。

 

それに対して脚本家の三谷幸喜は、大泉さんに絶大な信頼を寄せ

日本中に嫌われても僕は君のことが好きだよ」と発言。

それに対し大泉さんは

あなたのせいだ!」と吠えた。

 

「鎌倉殿の13人」では何回も大泉さんに泣かされた。

今後10年、いや20年は語り継がれる頼朝像になるだろう。

マジで大泉”頼朝”ロスになりそうだ。