渓流釣り、今シーズンの開幕戦(オープン戦)。
Hさん、KYさん、私の三人で神奈川県丹沢方面に日帰り遠征。
朝6時に杉並方南町に集合。
前の晩に年度末歓送迎会のこの男(前科あり)。
この男が遅刻せず時間通りに来れたことで、
今回の釣りの8割が成功。よかったよかった。
この男、何度も「遅れるなよ」と釘をさされたため
睡眠時間1時間で自宅からタクシーで参上。
よく頑張った。しかし車の中では爆睡(笑)。
最初の沢。釣果は各自1~2匹と渋い。
前日までの雨で水量が多く、好ポイントの堰堤下がサッパリ。
KYさんはマス釣り場から逃げてきたと思われる
ニジマスを釣り上げ、前半戦はこれが竿頭。
この沢は釣り客よりも登山客、ハイキング客が圧倒的に多い。
大雨で沢にかかる木製の一本橋が流され、川を渡れずに困っている
登山客夫婦を見つける。‾
見るに見かねた我々三人(ウエダーを履いている)は、川の中に浸かり
流れた一本橋を手で持ち上げ、渡れるように修理してあげた。
登山客は何度も何度も頭を下げ感謝してくれた。
一日一善。 いいことした~ 気持ちいい!
「あの夫婦はきっと、昔話に出てくるイワナの妖精だよ。
感謝のしるしに尺イワナを釣らしてくれるはずだ」
と我々は虫の妄想を膨らます。
午後は別の沢へと場所を移動。
沢の入口で入渓の準備していると、釣り終った男が
川から上がってきた。
我々「どうでした、釣れましたか?」
男「イワナ9匹。そのうち一匹は30cmだったよ」
我々「えーすげえ! マジですか。どの辺まで行ったんで?」
男「この少し先で川が二股に分かれている。右の沢は
今日、私が釣った場所。めったに釣れないがイワナで
サイズは大きい。
左の沢は魚影が濃くてよく釣れるが、サイズの小さい
ヤマメばかり。 さあどっちを選ぶかだな。」
男の佇まいは誠実そうで、なにより目が嘘をついていない。
内容に信憑性はありそうだ。
時間的に左右両方を釣る時間はない、どちらを選ぶか?運命の分かれ道。
「人生と一緒だな。一発大当たりを狙うか、
堅実にこつこつやるか。さてどちらに行こうか?」
オープン戦なので釣れる感触が楽しめればいいか・・」ぐらいに考えていた。
しかし、あとの二人は迷わず右側を選らんだ。
「人生は博打」なんだな・・・
迷わず行けよ行けばわかるさ。
アントニオ猪木「道」だな。
迷わず行った先には、巨大な堰堤が幾重にも立ちはだかっていた。
高さざっと20m、堰堤下の深みはもの凄い水しぶきで近寄れない。
仕方なく堰堤から少し離れた深みに竿を出す。
するとイワナが釣れた。
15cm~17cmの放流モノではない黒いイワナが三匹。
もちろんすべてリリース。
ここはいい釣り場じゃないか!
年券(年間遊漁券=フリーパス)買ってよかった。
帰り際、大きなカメラと望遠レンズを抱えた男が
山から下りてきた。立ち話をすると「鳥」の写真を
撮りに来ているらしい。その男曰く「ここは4,5月と暖かくなると
ヤマヒルが大発生するから。あらゆるところからヒルが迫ってくるよ、
これが早いんだ。あるゆる隙間からはいってくるから・・・」
マジか・・・
ヒルが出るのは谷太郎川だけじゃないのか・・・
出るのは夏以降と聞いていたが、4月から・・・
せっかく年券買ったのに、ヒルのお陰で来れないじゃないか。
釣り具屋でヒル防止スプレーを売っていた。
その名も「ヒル下がりのジョニー」
本当にヒルが寄り付かないのか? 名前のウケはいらないから、