出版状況クロニクルⅦ
小田光雄さんの訃報が流れた。
肩書は近代出版史研究者とされていた。
小田さんの著書はほぼ全部蔵書している。
出版業界の内部にいる身からすると、
業界紙とは違った視点で事象を分析し、時には
その分析はちょっと対立の構造を際立たせ過ぎて
飛躍してないか・・?という点も多々あった。
その点を含めても。リアルタイムの出版史を記述し、
警鐘を鳴らし続けた存在は唯一無二の存在で会ったのではないか。
特に毎月1日の午前零時を過ぎると更新される
「出版状況クロニクル」は、業界人の大部分が読んでおり、
毎月1日のFacebookはその話題に満ちていた。
今年の4月1日。
著者病気療養のため「出版状況クロニクル」を休載します。
とのコメントがホームページ上に掲載され、心配はしていたが
その心配が訃報となってしまった。
一年先が見えない現在の出版業界。
この激動の歴史を刻んでいた出版状況クロニクルが、
読めなくなるののは、大変残念だ。
今はただただ、合掌。

