この日は朝から土砂降りの雨だった。
ほんとうに激しい雨だった。地面から水煙が沸き上がり
景色が霞んで見えるような雨だった。
涙雨だったのかな・・・
叔父の葬儀はこんな雨の中で始まった。
叔父の配偶者の叔母さんは介護老人ホームに入居しており、
葬儀には参加できなかった。かなり衰弱しているので、とても
「夫の死」を知らせられる状態ではない、という医師の指示に従い
親しい身内のみ4人で叔父を見送った。
昨晩から叔母さんの肺炎が急に悪化し、入院先から、もしものこともある・・
という連絡は受けていた。葬儀が終わりひと段落するまでは
頑張ってくれ。と祈りつつ葬儀が進行した。
荼毘に付されている間、休憩室で待ってると
Yさんの携帯電話が鳴った。嫌な予感は的中した。
「叔母が息を引き取った」
義理の姉にあたるKさんはショックで崩れ落ち
しばらくの間、立ち上がれなくなった。
こんなことがあるのだろうか・・・
叔父の葬儀の日に、そのパートバーである叔母も息を引きとった。
「一緒に連れて行ったのかな・・・叔母を一人残していけないから」
科学的な根拠はないが、こう思うしか考えられない。
叔父の遺骨を家に帰してから叔母の入院施設に向かった。
最期を見届けてくれた医師も「昨晩から急に様態が悪化しました。
医師の私がこんなことを言ってはいけないのですが、ご主人が連れて行った
と思いたくなるような、急変でした。お悔み申しあげます」
悲しむ間もなく叔母の葬儀の手配が始まった。
とにかく必死で手配を進めるしかない。 かろうじてため息は出せる。
今年の6月は、なんて6月だ・・・