大林宜彦監督の遺作「海辺の映画館」を観てきた。
前から観ようと思っていた作品で、8/21の「MOVIE WATCHMEN」で
宇多丸さんが語った映画評にも影響され、遅ればせながら
立川高島屋にある kino cinemaに足を伸ばした。
正直な感想を言うと、よくわからない映画だった。
なんとも腑に落ちないというか・・・不思議な映画だった。
冒頭のまことにチープなCGに始まり、何が何だかわからないままに
多くの情報をぶつけられ、いきなり面食らう。中盤以降はこちらも
体制を立て直して必須に喰らいつこうとしたが、最後まで掴みどころ
のない映画だった。
観た後に残ったのは、
8ミリムービーを回したことがある。
どうやら、私が知っていた「大林映画」ってものは、
大林宜彦監督のほんの一部分だったようだ。
モヤモヤしながら家に戻り、再度「MOVIE WATCHMEN」の
宇多丸さんの作品評を聞き直す。
「この映画は、大林監督の走馬灯を見せられている」
走馬灯だったのか・・・
腑に落ちたわけではなかったが、ちょっとだけ
理解のヒントに触れた気がする。
ユリイカ臨時増刊「総特集@大林宜彦」の分厚いこと分厚いこと。