大河ドラマ出演4回目(子役時代を含め)。
慶長16年(1611年)京都二条城で、豊臣秀頼と徳川家康は初めて対面した。
時に家康(69歳)、秀頼(17歳)。
秀頼は、身長180cm近い美丈夫振りと若さが眩しい。人を見るに敏な
家康は、秀頼の非凡さを見抜き、将来的な幕府の脅威となると焦った。
当初、一大名として豊臣家の存続を考えていた家康だが、この日を境に
豊臣家滅亡に向けて動き出す。
「真田丸」で中川大志は、一目で家康(内野聖陽)が焦りを感じる
見事な「これぞ秀頼」を演じた。
そして今回の「鎌倉殿の13人」
畠山重忠をこれまた見事に演じた。
出演ラスト回を前に中川大志は
「すごいことになります」
「鎌倉殿史上、大河史上あまりないようなシーンになると思います」
と意味深な発言をしていた。
さてさて三谷幸喜はどんな結末を用意したのか・・・
畠山軍と幕府軍(北条、三浦、和田ほか)が戦った「二俣川の合戦」
「鎌倉殿の13人」久々の野外ロケで、雄大な風景が武者姿を映えさせる。
そこで繰り広げられは、
まさかのガチンコ、セメントマッチ・・・
畠山重忠(中川大志)と北条義時(小栗旬)の素手での殴り合いだった。
まるで、アントニオ猪木とマサ斎藤の「巌流島の戦い」※ウィキペディア を
見ているようだった。
素手で北条義時をKO(ノックアウト)した重忠は、颯爽と馬にまたがり
満足した表情でその場を去ってゆく(その後、幕府側に打ち取られるが)。
目に焼き付けられたシーンだった。(三谷脚本、こうきたか・・)
戦の前の和田義盛(横田栄司)と畠山重忠のシーンも名場面として
語り継がれるだろう・・・
「鎌倉殿の13人」は頼朝の死後、毎回人が死んでいくので
「死ねどんどん」の異名までついている。
そして毎回、毎回、名場面(シーン)が続いている。
クライマックス「承久の変」までは、まだまだ名場面が
続きそうで目が離せない・・・見ていて少し疲れるが(笑)。
と誰しもに感じさせる、坂東武者の鑑「畠山重忠」の名演技だった。