Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

坂東武者の鑑(鎌倉殿の13人)

畠山重忠を演じる中川大志は24歳にして

大河ドラマ出演4回目(子役時代を含め)。

真田丸(2016)」で演じた豊臣秀頼が誠に見事だった。

 

慶長16年(1611年)京都二条城で、豊臣秀頼徳川家康は初めて対面した。

時に家康(69歳)、秀頼(17歳)。

秀頼は、身長180cm近い美丈夫振りと若さが眩しい。人を見るに敏な

家康は、秀頼の非凡さを見抜き、将来的な幕府の脅威となると焦った。

当初、一大名として豊臣家の存続を考えていた家康だが、この日を境に

豊臣家滅亡に向けて動き出す。

 

真田丸」で中川大志は、一目で家康(内野聖陽)が焦りを感じる

見事な「これぞ秀頼」を演じた。

 

 

そして今回の「鎌倉殿の13人」

中川大志は「東武者の鑑」と呼ばれ文武容姿に秀でた

畠山重忠をこれまた見事に演じた。

 

出演ラスト回を前に中川大志

「すごいことになります」

「鎌倉殿史上、大河史上あまりないようなシーンになると思います」

と意味深な発言をしていた。 

 

さてさて三谷幸喜はどんな結末を用意したのか・・・

 

 

畠山軍と幕府軍(北条、三浦、和田ほか)が戦った「二俣川の合戦」

「鎌倉殿の13人」久々の野外ロケで、雄大な風景が武者姿を映えさせる。

そこで繰り広げられは、

 

まさかのガチンコ、セメントマッチ・・・

畠山重忠中川大志)と北条義時小栗旬)の素手での殴り合いだった

まるで、アントニオ猪木マサ斎藤の「巌流島の戦い※ウィキペディア を

見ているようだった。

 

素手北条義時をKO(ノックアウト)した重忠は、颯爽と馬にまたがり

満足した表情でその場を去ってゆく(その後、幕府側に打ち取られるが)。

 

中川大志演じる畠山重忠の強さと信念を、これでもかと

目に焼き付けられたシーンだった。(三谷脚本、こうきたか・・)

 

戦の前の和田義盛横田栄司)と畠山重忠のシーンも名場面として

語り継がれるだろう・・・

「鎌倉殿の13人」は頼朝の死後、毎回人が死んでいくので

「死ねどんどん」の異名までついている。

そして毎回、毎回、名場面(シーン)が続いている。

 

クライマックス「承久の変」までは、まだまだ名場面が

続きそうで目が離せない・・・見ていて少し疲れるが(笑)。

 

中川大志は数年のうちに必ず大河ドラマの主役を務めるだろう

と誰しもに感じさせる、坂東武者の鑑「畠山重忠」の名演技だった。