日本三大仇討ちと言えば
反頼朝クーデターの鎮圧をカモフラ―ジュするための
方策と描いた。なかなか攻めている。
もともと曽我兄弟の仇討ち、富士の巻き狩りは、
仇討ちの美談に隠れた陰謀説が根強いが、その説を真正面から
描き大河で放送してしまうところに、三谷幸喜の企みを感じる。
すべてを曽我兄弟の仇討ちに押し付けて治めてしまった
義時の顔は既に、後の執権たる冷酷非情な一面を垣間見せた。
その瞬間、頼朝、時政、畠山重忠も義時に末恐ろしさを
感じたことが、その表情から伺い知れた。
まさに映画ゴッドファーザーPart1のラストシーン。
アル・パチーノがゴッドファーザーになるシーンそのものだった。
平家、後白河法皇という共通の外敵がいなくなった
頼朝政権は内なる敵を求めて、権力闘争、粛清の時代が始まる。
さあ 鎌倉殿の13人 本編のはじまりはじまり!
三谷幸喜の筆は、どこまで冴えわたるだろうか・・・
この大河、ますます目が離せない。
鎌倉幕府草創期の混乱を学ぶには、この雑誌が
イラストも多くて分かりやすい。